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牡 蠣 料 理

  • タスマニアの牡蠣は、勿論、一番多い食べ方は生である。だが、タスマニア独自の牡蠣料理もある。代表的な牡蠣料理は、キルパトリックKILPATRICKで、これがタスマニアの伝統牡蠣料理である。牡蠣にベーコン乗せてウスターソースをかけたものであるが、ケチャップやパイナップルを乗せ、タバスコ・ミリンをかけるなど、レストランのシェフで異なる料理法がある。そこで、ホバート空港近くにあるバリラ ベイ BARILLA BAYレストランで、昼食に牡蠣料理を食べてみた。
  • KILPATRICK12個と、TAMANIAN BRIE6個これはチーズを乗せたもの、それとLOUISANA6個。これに野菜スープを飲むと三人ともお腹いっぱいである。
  • world09_07_sum.pngカキフライ
  • 夜はカキフライがあるというので日本食寿司店の「ORIZURU」に行く。タスマニアでもっとも有名なカメロン オブ タスマニア社(CAMERON OF TASMANIA)から仕入れしている。カメロン オブ タスマニア社も訪問したが、ここについて書きだすと、タスマニアのページが多くなり過ぎて、他の国とのバランスが取れないので、残念ながら割愛したいが、ここから入った牡蠣は、殻がきれいな形の上、見事に輝き、黄金色になっているものもある。これは突然に養殖している時に発生するらしい。「ORIZURU」のマスターは羽田野さん。二代目である。早速、カキフライを食べてみる。これはぜいたくだと感じる。生で食べる牡蠣をフライにしたもので、牡蠣が殻に一個ずつ入っていて厚みがある。
  • 日本のカキフライは、多分、一個10g程度だろう。ここは13g以上ある。大きい。味もよい。カキフライにタスマニアワインが合うかどうか、この店が推薦するハウスワイン白、シャブリを飲んでみる。日本人ウェイトレスが持参したハウスワイン、見ていると何とひねって開けるではないか。驚く。コルク式でないのである。一本ボトル26ドルと安いので、コルク式でないのかと思う。ところが、これは間違いであった。オーストラリア産のワインはすべてコルク式でない。スクリュー方式である。この背景に、コルクの原木が環境汚染され、ワインのような長期間保存する飲み物には適しない、ということが理由だという。また、別の見解として、コルク材の資源が減っていて、白ワインのような早めに飲むものはコルクでなくてもよいし、途中まで飲んだ時、コルクの場合締められないという利点もある。だから、スクリュー方式が、安ものだという断定はできないという。
  • 次に、酢カキも食べる。これはポン酢とおろしと辛味で生牡蠣を食べるのだが、これも結構うまい。タスマニアの牡蠣だからだろうと納得する。
  • 白ワインといえば、シドニーの海辺レストランNic‘sで、シドニーロックオイスターを生で食べながら飲んだ「マーガレット・リバー Margaret River」は絶品だった。牡蠣に合う。これもスクリュー方式であった。