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牡 蠣 を 食 べ る

  • ここで食べた牡蠣を写真で紹介したい。
  • 三種類食べてみた。
  • 1.シドニーロックオイスター 小さめ
  • 2.パシフィックオイスター(マガキ) COTTON BAY産(南オーストラリア州)
  • 3.    々           TASMANIA産(タスマニア州)
  • 大皿に盛られた写真の手前がシドニーロックオイスター、右側がCOTTON BAYのパシフィックオイスター(マガキ)、左側がTASMANIAのパシフィックオイスター(マガキ)である。
  • world09_02_sum.pngブルーエンジェルスで
  • 食べた時間は19時であるから、フイッシュマーケットから運んできて、7時に牡蠣剥きした時間から計算すると12時間は経過しているが、新鮮である。味も悪くない。全体の雰囲気とオーナーの説明がうまいのかも知れないが、問題なく味わえる。
  • それとも牡蠣と味わったワインのおかげか。ワインは白。PENFOLDSペンフォールト リザーブワイン2000年物。南オーストラリア。CHARDONNAYシャドネイ(シャルドネ)フランスのブルゴーニュがふるさと。これはしっかりした味覚である。牡蠣にはシャブリがいいと言われているが、このペンフォールトも絶品である。オーナーも一緒に飲んで、二本空けてしまった。一本はオーナーの奢りだ。
  • オーナーも酔っ払って、レストランの創業時からの思い出を語りだす。父親との関係、それを思い出して涙する。こちらもその話にホロッとする。加えて母親との愛情と別れた妻との問題。慰謝料でビル一つ取られてもう結婚はこりごりだといいながら、日本人女性を紹介してくれないかという。やはり奥さんが欲しいのだ。まだまだ話は延々と続く。若いときにイタリアでシェフ修行時代のつらさと楽しさを、牡蠣を食べ、ワインを飲み干しながら弾丸のごとく、オーナーの口から飛び出し、とどまるところをしらない。付き合っていると朝になる。楽しい語らいだが、明日も牡蠣の視察だ、これで失礼しよう。

鮮 度 確 認

  • さて、シーフードレストラン BLUE ANGELで食べ続けた牡蠣の鮮度判断・確認は、自分の身体でするしかなく、その判定は翌朝の身体ですることになる。これは過去の牡蠣食べ歩き経験で得たセオリーである。翌朝のシドニー、お腹は大丈夫で快腸だ。したがって、BLUE ANGELの牡蠣鮮度は問題ないと判断できる。そうだろう、問題だったら45年もシドニーでトップのレストラン経営は続けていないだろう。オーストラリアには、オーストラリアの牡蠣の食べ方があるのだ。現地主義で行けばよいのだと思う。

ホ ー ク ス ベ リ ー へ 向 か う

  • シドニーから北へ約60kmの、HAWKESBURYホークスベリーのブルックリンBROOKLYNへ向かう。ブルックリンはブリスベーン ウォーター国立公園、クーリングガイ・チェイス国立公園、マラマラ国立公園に囲まれた静かで美しい景観の海辺の町である。家が500軒程度の静かな町。パシフイック・ハイウェイ一号線をワタラパークに沿って走り、ブルックリンを一度走りすごし橋を渡ってUターンし、再び同じ橋をもどって渡り、海側に入っていくと、そこがブルックリンである。道路標識距離ではシドニーから60kmとあるが、実際に走ってみると75km程度の走行距離となり、時間的にも一時間半程度要した。勿論、制限速度以内の安全運転である。今は2005年12月。オーストラリアは夏が始まったばかりであり、日中は30度を超すが、日本のように蒸し暑さがない。乾燥しているからであり、その分紫外線が強いので皮膚ガンが多いという。それなのにスポーツ観戦で、熱狂すると男性はシャツを脱いで、上半身を裸にする癖がある。皮膚ガンの怖さを超える熱狂的スポーツ国なのだろう。
  • シドニーの2006年元旦が44.2度になったと、日本の新聞に掲載された。元旦としては観測史上最高であり、年間でも史上二番目だという。猛暑と空気の乾燥のため、シドニーがあるニューサウスウェールズ州の一部で森林火災が発生し、これまでに二万五千ヘクタールを焼失、住民の避難騒ぎも起きたとも掲載されている。日本は厳しい寒波と大雪であるように、世界各地も年明け早々、異常な天候や災害に見舞われているようだ。