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国 際 か き シ ン ポ ジ ウ ム と 牡 蠣 と 人 類

  • 第一回国際かきシンポジウムが、財団法人かき研究所の主催で、2005年7月に東京ビックサイトで開催されました。
  • 世界の牡蠣生産国から著名な研究者、実務家が多数参加し、熱心に討議され、そこに「フランスを救った日本の牡蠣」の著者である山本紀久雄も参加いたしました。日本でも世界中でも、牡蠣は古代から人間が好んで食べている海の産物です。古代人の遺跡を発掘しますと、いろいろな遺跡物に混じって牡蠣殻が出 てまいります。古代人も牡蠣の効用を知って、それを食することで人類が生きのびてきて、今日の人類歴史が構築されているのです。人間と共に海の牡蠣は生き てきたのです。

世 界 の 牡 蠣 生 産 国 ベ ス ト テ ン

  • ところが、その牡蠣について意外に実態が解明されておりません。
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  • 世界の牡蠣生産国のベスト10は次の通りです。
  • (マガキ2000年実績、出典FAO YEARBOOK 殻付:単位トン)
  • 1.中国 3,291,929
  • 2.日本 221,252
  • 3.韓国 207,943
  • 4.フランス 133,500
  • 5.米国 38,418
  • 6.台湾 19,972
  • 7.オーストラリア 7,292
  • 8.カナダ 5,900
  • 9.チリ 5,641
  • 10.アイルランド 5,031
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  • 圧倒的に中国が他の国を引き離しておりますが、この実態は詳しく分析してみないとわからないというのが本音のところです。いずれ解明したいと思います。
  • さて、日本は世界第二位で、続いて韓国ですが、フランスも欧米国の中では群を抜いております。フランス人は牡蠣を最も好む人種といえます。ところが隣国の ドイツ、イタリア、スイス、ベルギーなどは全くベストテンにも入ってこないばかりか、実際に牡蠣を食する人口も少ないのです。 このフランスの不思議な実態、フランスから見れば当たり前ですが、周りの国から見ればフランスだけが際立って牡蠣好きという不思議な実態について、その牡蠣生産漁場からマーケット、食べ方と歴史まで網羅したものが「フランスを救った日本の牡蠣」です。

世 界 の 牡 蠣 実 態 が 必 要 な わ け

  • 今回の第一回国際かきシンポジウムに出席し、多くの専門家と名刺交換いたしました ら、殆どの人がこの「フランスを救った日本の牡蠣」を読み知っているのにビックリしました。皆さんの感想は初めてフランスの実態が分かった、という評価を いただき、中にはテレビ局の方もいて、この本に基づいてフランスを取材し、全国放映したいという企画の相談がありまして、それが10月にフランス取材・撮 影することになりました。
  • これも「フランスを救った日本の牡蠣」が書かれていたからこそ、テレビというマス媒体に取り上げられることになり、その結果多くの方がフランスの牡蠣について理解すると共に、日本の牡蠣についても併せて関心を高めるものになると思います。つまり、牡蠣は古代から世界中の人が好んで食していたのに、実は世界の牡蠣の実態を網羅する資料が現実に存在しないということです。この実態が分かりましたので、今年の秋から来年にかけて世界の牡蠣について調査し、皆様にご提供していく企画を考えております。
  • この企画では、単なる牡蠣の実態をお知らせするだけでなく、牡蠣を通じて人間がどのようにつながって生きてきたか、つまり、文化としての牡蠣につても検討して行きたいと思っております。

世界の牡蠣事情はオイスターギャラリー®グループのウェブサイトで公開

  • フランスはすでに調査しましたが、まだまだフランスの牡蠣につい ては奥深いものがあります。フランスは牡蠣を文化として扱っていますので、そのフランスの再調査を10月から開始し、その次に世界の牡蠣実態について、牡 蠣の世界主要国について現地調査を行って、皆様にこのオイスターギャラリー®グループのウェブサイトでご提供してまいりたいと思います。
  • オイスターギャラリー®グループのウェブサイトに掲載するに当たっては、世界の各地に調査・取材いたしますが、それらについて卜部産業㈱の卜部社長から快くご支援を賜ったことを皆様にご報告し、これからの「世界の牡蠣事情」にご期待していただきたいと思います。
  • 2005年09月25日

フ ラ ン ス を 救 っ た 日 本 の 牡 蠣

  • 当社も取材に協力した「フランスを救った日本の牡蠣」(著者 山本紀久雄 小学館スクウェア 2003年)に関心寄せられています。11月19日(土)のテレビ朝日「ポカポカ地球家族」でフランスの牡蠣を取り上げることになり、その中で展開される牡蠣についての話題を「フランスを救った日本の牡蠣」から求めるために著者の山本紀久雄氏が取材を受けました。
  • フランスは「生でしか牡蠣を食べない」「牡蠣を料理することは殆どない」などテレビ朝日スタッフが驚く情報実態は、すべて(株)マルト水産発行の「フランスを救った日本の牡蠣」に書かれています。もう一つは東北放送です。宮城県の牡蠣がフランスに渡ったドラマをつくるため、「フランスを救った日本の牡蠣」を参考にし、撮影取材場所も同書内容を参考に選定し、現在フランスロケを行っております。フランスの文化としてフランス人が大事にしている牡蠣文化、その実態を知ろうとするとマルト水産発行「フランスを救った日本の牡蠣」が、最も全体像を伝えているとの評価を受けています。
  • 2005年11月16日