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タ ク シ ー に 注 意

  • 午前11時過ぎにサンティアゴに着いて、空港から街中のホテルに向かうのであるが、ここでのタクシーは事前にチケットを買って乗るようにしたい。白タクが多く、いかさまが多いので注意。専用カウンターがあるのでそこでホテル名を伝え、その場で支払うとタクシーに案内してくれる。
  • ホテルに着いて少し休んで昼食に行く。こちらの昼食は早くて13時、普通は14時ごろからだ。早速に地元の人が牡蠣バーに連れて行ってくれる。着いてすぐでは疲れているが、期待のチリ牡蠣を食べたいので向かう。

牡 蠣 バ ー

  • まず、生鮮市場を案内してもらって、その後に牡蠣店へ。市場は野菜・果物の種類が多い。魚の種類は少ない。さて、牡蠣バーはOSTRAS  MARISCOSとある。つまり、牡蠣と貝類の店ということ。これが入り口の看板にある表示だ。店名はBahia Pilolcura バイヤ(海・ベイ)・ピオルリラ(南の方のベイの地名)という。
  • 入ってみると一生懸命男が牡蠣剥きしている。チリ牡蠣だ。小粒である。それを中年の女性が見守って待っている。30000ペソほど買うという。日本円で 6500円程度になる。こちらの物価水準と所得水準を考えると随分高いと感じる。ここでも牡蠣は高級な食べ物なのだと分かる。

牡 蠣 剥 き 専 用 機 械

  • sign_11.jpg専用牡蠣を剥き機
  • 牡蠣剥きは専用の道具機械で行っている。始めて見るものだ。台に道具機械が設置されている。見ていると蝶番から開けていく。一番厳しく締まっているところから開けるのだ。しかし、マガキに比較して開けやすいと教えてくれる。だが、ここは今まで訪問した世界各地のオイスターバーとは異なる。雰囲気がない。魚屋という感じ。レストランという感じが全然しない。
  • この店で食事するところは地下である。一階の牡蠣剥きしている足もとの床に穴が空いていて、そこから下に降りる。急階段。物置の中に降りるという感じ。多分、昔は地下倉庫だったと思う。地下に降りる階段が物置用の簡単なもの。気をつけないと足を滑らして落ちてしまう。危険だ。先客が一組いる。

シ ャ ン パ ン と 白 ワ イ ン

  • 案内してくれた地元の人が、牡蠣には、まずシャンパンだといい、MIGLEL TORRESというシャンパンを出してくる。これで乾杯し牡蠣を食べてみる。シャンパンが牡蠣に合うというが始めての経験だ。しかし、自分に合うかどうか分からないので、警戒して少しだけ飲んでみる。炭酸系だから合うかもしれないと思う。
  • 食べたのはチリ産のヒラ牡蠣。チリ牡蠣と言う。チリにしか存在しない。小さいが味は渋くてコクがある。なかなか美味い。白ワインがようやく出てきた。 AMAYNA アマイナ。これが甘い。牡蠣には合わない。しかし、牡蠣には白ワイン、お腹の消毒によいと信じているので我慢して飲む。

ウ ニ は 安 い

  • このように牡蠣を出すレストランはサンティアゴに3から4軒しかないという。とても少ない。牡蠣は高級料理。せいぜいチリ全国で三万人くらいしか食べないだろうと、地元の人が言うが、これは人口1600万人のチリでも少なすぎると感じる。
  • 次にウニが出てくる。あまりうまくない。ウニはERIZOエリッソといい、この店の価格が3900ペソ。日本円にするためT/Cを両替したレートで換算すると4.6になり、これで割って計算すると847円。皿に盛りだくさんだから安い。チリのウニは日本が最大の輸出先だという。

パ ン の 食 べ 方

  • さて、牡蠣には必ずパンがついてくる。そのパンの食べ方はちぎってオリーブ油つけて、これもアボガドのものと普通のオリーブがあって、そこにチリ産の天然塩に唐辛子を混ぜたものをつけて食べる。なかなかチリの田舎風でうまい。
  • チリワインの歴史は1850年ごろにフランスから苗が来た。1880年代にフランスの苗が全滅し、チリから持っていった。今は繋いで育てている。クローンだというがチリのワインの評価は高くなっている。金額換算で世界第四位の収穫量だ。

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