旨みを残したまま加熱処理をしたことで、かきの食材としての可能性は飛躍的に高まっています。単なる冷凍かきであれば、再度加熱が必
要で、手軽さがどうしても劣ります。しかし、蒸しかきは解凍するだけで、どんな料理にも変身させられるのです。まさに、新しい食文化を提案していくことができる食材といえるでしょう。私たちの手によって市場に出回り始めた蒸しかきですが、商品としては全くの第一段階であり、これからどんどん発展させていきたいと考えています。

蒸しかきは、まだまだ世間の認知がされていない食材です。しかし、いつか急激に浸透する時期がやってくると考えています。実際、メジャーな広島産のかきの存在がありながら、私たちの播磨灘産かきは、確固たるポジションを獲得してきました。それは旨みたっぷりで身が縮みが少ないという優れた特性があったからこそ。そしてこの蒸しかきという素材の優秀さは、播磨灘産かきのポテンシャルを超える可能性があると私たちは感じています。

蒸しかきのロマン　その１