今はなんといっても蒸しかきの営業が面白いんですが、その前に素材となる播磨灘産のかきの優秀さについて、声を大にして言っておきたいですね。いくら蒸しの技術が優れていても、素材が今一つならあまり期待できませんから。これは海が豊かで、過密な養殖を一切してないからにつきます。そうした優秀な素材をベースに徹底した品質管理体制を敷いていますから、全国の大手流通のバイヤーにも高い評価を得て今のポジションを確立することができました。そして蒸しかきです。この商材は本当に面白いです。他の食材と組み合わせるだけで一つのパッケージにもできますし、販路もスーパーや外食だけにとどまらず、テレビショッピングやコンビニの総菜用とか。社外秘の部分もあって、ここではあまり具体的なことを伝えられませんが、すでにいろんなオファーも来ていますよ。

そのために、思いつく限り可能なアイデアを出していかなければいけません。そういう意味では、今あるものを営業していくのではなく、商品開発に近いスタンスが必要になるでしょう。私も必死になって考えています。でも、それが楽しいんですよ。一通りのアイデアが出つくすには、まだまだ何年もかかるでしょうね。かきという食材で、日本の食卓に一石を投ずることのできる手ごたえが、この営業にはあります。また今回は、私の後継者として将来的には水産部門の責任者候補も育成したいと考えています。私も定年までは頑張るつもりですから、ぜひ一緒にかきの可能性を追求していきましょう。

水産営業